北海道大学トポロジー理工学教育研究センター

人材育成プログラム


[1]学生教育プログラム

本拠点を形成する研究科・研究所にまたがる横断型教育を大学院学生におこなうために,トポロジー理工学専修科目を開講します.この科目では,理工学・医学・経済学にわたる幅広いテーマをトポロジーの観点から俯瞰する内容を講義します.また、将来的には工学研究科,理学研究科,医学研究科,経済学研究科および電子科学研究所を横断した研究教育組織としての新しい研究センターを設立し、若手研究者の育成を図ります.

学生教育プログラム模式図

[2]大学院生支援プログラム

博士後期課程への進学を断念する理由の一つに,在学中の経済的な要因があげられます.本COEでは、博士後期課程院生の多数をResearch Assistant (RA)として採用し,大学院生の経済支援を行っています.また博士論文から優秀賞を選定し,これをCOE Awardとして表彰します。さらに、独創的なプロジェクト研究に対しては研究資金の補助を行っています.その他にも,国際会議への参加や外国研究機関への留学を支援する制度があります.このように高い意欲を持った大学院生を経済的に支援し,良質の研究が遂行できる環境を整えています.

[3]国際化推進プログラム

海外の著名な研究者を招へいし,年2回程度の国際会議,研究集会を開催しています.世界最先端の研究業績の発表や,それぞれの学・笊ェ野をリードする研究者に接する機会を与えることは,大学院生の研究意欲を高める上で大変重要です.また,先進的研究テーマのミニ研究会を毎年数回程度開催し,若手研究者・大学院生の参加を奨励しています.人材の交換は海外拠点との研究交流の原点です.現在締結している学部間国際交流協定に基づく活動の充実を図り,海外拠点校と連携して,交換留学生支援をおこなっています.これらの活動を円滑に進めるために,英語による「科学英語ディベート法」「プレゼンテーション技法」等の講義・演習もおこなっています.

国際化推進プログラム模式図

[4]研究リーダーシップ養成プログラム

自主的なプロジェクト研究の推進能力と研究リーダーシップを養うため、独自のテーマ設定に基づくPD・RAによる研究発表会を行っています。将来指導的な立場となってワークショップや国際会議を開催する際に必要なノウハウを身に付けることを目的として,運営・プログラム作成・講師折衝などはPD・RAが主体となって行っています.これらの活動は,他の組織の研究者や異なる大学の院生との間で,研究上の人脈を広げる上で重要であるだけでなく,独自の研究テーマの設定・研究組織の立ち上げ・その運営能力など,新しい科学の領域を切り開くために必要なリーダーシップの養成を目的としています.

[5]研究活性化プログラム

本事業の推進者と共同で研究を遂行することを原則として,多数のPost Doctoral Researcher (PD)を採用しています.博士課程を終えたばかりの若い研究者は研究遂行の上で大きな原動力となるだけでなく,彼らの活躍は現役の大学院生に建設的な影響を与えるなど,本事業推進の上で重要な役割を担っています.また,本事業の理念を発展させる独創的研究プロジェクトを若手研究者(PD,助手,講師,助教授等)から公募し,本事業へ参加を奨励しています.このプログラムでは,研究資金の助成だけでなく,研究スペースの確保など研究環境改善のための支援をおこなっています.PDの採用やプロジェクト研究の採択は,提案時の内容だけでなく研究遂行時の業績を客観的に評価し,業績の優れたPDや研究プロジェクトにはより充実した支援を行う方針で臨んでいます.


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